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カフェ辞苑

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2006年 01月 20日

【うさぎの一生】

…生きる者はすべて、一定の寿命を得て、その役割を
全うすること。
<例のコラム>
 うさぎを飼っています。名前はモウと言って、今年
大学を卒業して社会人になる長女が高校二年生のとき
に友人からもらってきました。
 モウというだけあって、牛柄です。リビングの片隅
に置いたうさぎ小屋に住んでいて、食事時に鍵をあけ
てあげると飛び出してきます。食後はリビングをかけ
めぐり、リビングのドアが開いていると廊下から各部
屋へと走り抜け、気が向いたらまたリビングに戻って
きてテーブルの下やソファの上などに寝そべっていま
す。娘の言によると、モウの兄弟たちはいろんな家庭
にもらわれていきましたが、育てられる環境で性格も
決まるらしく、狂暴化したうさぎもいるそうです。そ
の兄弟たちの中でも、モウは非常におとなしい性格の
ようです。
 うさぎの寿命は七年程度といいますから、あと一年
ほどで天寿を全うするかもしれませんが、今日も元気
に走りまわっています。猫や犬ほど意思の疎通はでき
ないのですが、家族の足の周りをグルグルまわる仕草
やグタ−と寝そべる姿を見ているだけで心が癒されま
す。
 あと一、ニ年でこの世からいなくなるかもしれない
生き物がリビングを駆け巡る姿を見るとき、僕は何者
にも寿命があることを思います。
 昨今、ライブドアの不正や偽装耐震問題が話題にな
っていますが、そこにも「システムの限界」という寿
命があるのかもしれないと僕は考えます。あるシステ
ムも一定の役割を終えると、次のシステムへとバトン
タッチをして寿命を終えていくべきなのでしょう。
 そう思って身の回りを見てみると、だいたいのモノ
が想像できる一定の寿命の中で存在しています。ただ
寿命を全うしても、それが生きている間に輝いていれ
ば、人の記憶となってそれは永遠に残るのです。
 モウちゃんのことはずっと憶えているだろうけど、
果たしてホリエモンやアネハなんて言葉は僕の記憶に
残るでしょうか。
 モウちゃん、だってカワイイもんなー。
【うさぎの一生】_f0003539_1223172.jpg


by cafejien | 2006-01-20 12:24


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