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2006年 02月 25日

【サイン工事中】

…人生のプラットホームには必ず道案内が隠されている。
 でもよ〜く見ないと、それは見えない。
<例のコラム>
 土曜日だというのにカフェ・コワンはにぎわっていま
す。愛子さんがつくるキッシュは今日も絶品。ハムとブ
ロッコリーがいい案配です。
 東京に居るときはたいがいはホテル暮らしですが、最
近の定宿は日本橋にあります。そこから地下鉄を乗り継
いで東西線で大手町へ着き、コワンに来るのですが、そ
の大手町のプラットホームの案内サインが工事中です。
東西線だとA4の出口、丸ノ内線だとA1、千代田線だとC1
の出口が最も最短でコワンへ行けるのですが、この案内
サインが工事中だと、突然、どちらに歩いていいのか解
らなくなります。今朝もホームの両端まで歩いていって、
A4の出口を確認しました。ところが、東西どちらの端っ
この出口階段にもA4の表示がないのです。確か、以前は
あったと思うのですが、いやいや、出口階段には以前か
らその表示はなくて、ホーム中程の案内サインに全体図
解付きで案内してあったのかな〜などと思いながら、と
りあえずという感じてB表示の出口から改札フロアに出て
みると、どういうわけか東京駅に近い場所に出てしまっ
たのでした。
 こういうことって、人生でもままあることです。目標
地点は解っているのだけれど、途中のサインをよく確認
しないと、意外な出口(結末)を迎えてしまうのです。
ときにはこんな風にサインが工事中のことだってありま
す。なにしろ、春先は卒入学式などのアニバーサリーな
催事も多いので神様も忙しいのです。
 そんなときは慌てず、自分の目と足を信じて、ちょっ
とずつ前に進み、できるだけ目標地点に近い出口を探す
ように心がけましょう。
 でもよ〜く見つめてみると、身の回りにはいろんな人
生のサインが隠されているものです。焦らず、ゆっくり
とじっくりと、目をこらして聞き耳をたててみましょう。
 このコラムを書いていると、齋藤さんが出したカプチ
ーノ(きょうはリスのシルエット!)を見た女性客のみ
なさんが「キャーかわいい〜!!」と驚いています。こ
の驚きだって、人生のサインかもしれません。
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by cafejien | 2006-02-25 13:42
2006年 02月 18日

【スローカルチャー】

‥本物の文化は地方からゆっくりと誕生していく。焦らない、焦らない。
<例のコラム>
 福岡県朝倉郡小石原に行ってきました。プロダクトデザイナーの下島
啓吾さんを訪ねたのです。
 下島さんは、陶芸の里、小石原に住み着いて家具や陶芸品のデザイ
ンをやっていますが、質問すると、ジャンルにとらわれずいろんなプロダ
クトにチャレンジしたいのだそうです。
 昔は山守さんたちの宿泊施設だったという素敵な山小屋に暮らしなが
ら、椅子やストールをハンドメイドしたり、メーカーの依頼で家具をデザ
インする下島さん。もうすこし暖かくなったら敷地内に畑を耕す計画もあ
るのだとか。自分のペースを守りながら、ゆっくりと納得のいく仕事をして
いらっしゃるのです。
 写真は八代産のイグサで編んだ縄を張った低い椅子。胡坐をかいて座
るもよし、足を伸ばすもよしの座り心地満点の優れ物です。その椅子に腰
掛けて、薪ストーブからもれるパチッ、パチッという薪のはぜる音を聞きな
がら暖をとっていると時間はゆっくりと流れていくのでした。
 お話を聞いていると、下島さんは小石原でデザイン活動をしているので
すが、よく使用する桜材が長野でとれるということもあり、製作は長野の家
具工房に依頼することもあるそうです。少ロットでのシリーズ家具のデザ
インにも力を入れていきたいということですから、下島さんデザインの椅子
を東京で手に入れるということも、これからは起こりえることだと思いました。
 こんな風に人知れず、地方からゆっくりと新しい文化が生まれていきます
が、僕はそれを指してスローカルチャーと呼んでいます。よーく読んでくだ
さい。スローとカルチャーの間にローカルという言葉が隠れているでしょう!
 この下島さんをご紹介いただいたのも福岡市で活躍する建築家、高木正
三郎さんです。高木さん自身も、土にこだわるユニークな建築家でして、新
しい建築文化を福岡から全国に発信している方。いろんな人が、じっくりと
自分を育てながらゆっくりと文化を創造していきます。
 下島さんがつくる家具たちのブランド名はSH360。いつの日かこの名前
を目にする機会があったら、陶芸の里、小石原を想像してみてください。す
るとあなたの傍にスローな時間が流れているはずです。
 本物は、優しい眼差しに見つめられた時間の中で生まれるもの。あなたと
SH360との出会いが小さなカフェであれば、そこには薪のはぜる音がする
暖かな薪ストーブがあるかもしれません。
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by cafejien | 2006-02-18 21:23
2006年 02月 14日

【だれでもトイレ】

…いろんな人が使える優しいトイレ。
<例のコラム>
 表参道ヒルズが完成オープンしました。オープン翌日に行きま
したが、5分ほど行列に並んで中に入ると、大きな吹抜けを囲む
回廊にも行列のような人込ができていました。
 アンティークウォッチ専門店「CARESE CO.」や麻のコンセプ
トショップ「粋更 kisara」などをはじめ個性的なテナントも多
く、またメンズウェアを扱うショップも充実した構成となってい
ます。
 地上に向けて高層化しないことを狙った空間は地上3階、地下
3階となっていて、訪れた人はみな、回廊をぐるぐると巡りなが
ら井戸の底へと足を運ぶような〝ひんやりとした〟感触に包まれ
ます。
 いずれにせよ、空間の質と商品の質があいまった新しい場所の
誕生には違いありません。
 表参道ヒルズを訪れた翌日、打合せにいく途中で乗り換えた東
京メトロ新橋駅の構内で発見したのが「だれでもトイレ」。改札
のフロアにあって、身障者や高齢者、赤ちゃんづれの利用を主に
考えてあるようです。
 「だれでもトイレ」という名前がいいではありませんか。優し
い!! どらえモン的で、中にはいれば何か不思議なことが起こ
りそうな雰囲気です。
 言葉とは不思議なもので「身障者用トイレ」と言うよりも「だ
れでもトイレ」と言ったほうが固くないし、開放的。こんな表現
が町のいろんな所にあふれ出したら、日本の町はもっともっとフ
ァンタスティックになるかもしれません。
 表参道ヒルズも、「ぐるぐる道の町」なんて風にしたらどうで
しょう? ヒルズにはちょっと族っぽいイメージがありますから。
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by cafejien | 2006-02-14 14:47
2006年 02月 05日

【地球温暖化】

‥地球の体温が上昇し、生命体としての地球の具合が悪くなる
こと。それを阻止しようとする善玉菌の登場が待たれる。
<例のコラム>
 暖冬の予測を裏切り、今年の冬は寒い日々が続きます。ただ
し地球規模で見れば北極付近に暖気が入り込み、その影響で
例年はシベリア辺りに滞留するはずの冷気が日本まで降りてき
ているのに過ぎないらしく、そう考えると、やはり暖冬なのかもし
れません。
 2月4日の朝は、福岡でも雪が積もっていました。でも昼過ぎに
は車のフロントガラスに積もっていた雪も溶けて、水玉となりガラ
スの上を流れていきます。
 雪が溶けた水玉は、青空や樹々、家々を映し込んで丸い宇宙
になります。そのなかには、まるで一つの世界がすっぽりと入っ
ているように見えます。
 子供の頃、そういう感覚ってありませんでしたか。つまり、自分
も小さな地球の細胞の一つにすぎないんだというミクロの感覚。
別の視点で考えれば、赤いりんごのなかにも小さな自分のような
者たちが生息する世界があるのかもしれないという感覚です。
 水玉を見ていて、僕はふとそんな感覚を思い出しました。
 でも、地球温暖化がもっと進めば、生命体としての地球の維持
さえ困難になっていくことでしょう。
 今年の僕らのテーマは「日本の家づくりを考えよう」ですが、急
速に、そして現実的に「地球の家づくりを考えよう」という意識まで
高めていく必要があるのかもしれません。すくなくとも善玉菌にな
って、地球のバランスを崩そうとする悪玉菌の繁殖にストップをか
けるという心意気は持つべきでしょう。
 不思議にきれいなフロントガラスの水玉を見ながら、僕はふとそ
んなことを考えていました。
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by cafejien | 2006-02-05 01:44
2006年 02月 01日

【途中下車】

…人生は、ふと立ち止まってみることも大切です。そこには
新しいヒントがあるかもしれません。
<例のコラム>
 近頃は東京メトロ千代田線によく乗ります。沿線の金町駅
に打合せで行くことが多いからです。
 田舎モンにとって、千代田線は実に恐いラインです。代々
木上原から北千住までは東京メトロ千代田線なのですが、北
千住から千葉へ向かえばJR常磐線となり、逆方向の代々木
上原から先は小田急線となります。しかも電車は同じなので、
飲んでついうっかり乗り過ごしてしまえば、思わぬ場所まで
移動しているということがあるのです。一度、金町駅で夜遅
くの電車に乗って目がさめたら新鷺宮(しんさぎのみや)に
着いたという経験もしました。電車は小田原に向かっていた
のです。ハッと目がさめたくらいですから、しっかり飲んで
いたわけですが、それから最終を乗継いで都内へと逆戻りし
たのでした。
 午前中に、葛飾区南水元1丁目で進めている町づくりの打
合せを終えた僕は金町駅から電車に乗りました。午後1時半
に経堂にある黒木実さんという建築家の事務所にうかがうこ
とになっていたのですが、まだ時間に余裕がありそうです。
そこで千代田線の沿線案内を見ていると表参道があるではな
いですか。僕は迷うことなく、表参道で途中下車したのでし
た。
 駅を出て、完成間近な表参道ヒルズを眺めながら直行した
のがファーマーズ・テーブル。僕のお気に入りのカフェ&シ
ョップです。2階のショップに上がってランプシェードなど
を見ながら「最近この店はインテリア系に力を入れてるよな
〜」と独りごちていると、レジのところになんだか雰囲気の
ある女性がいらっしゃるではありませんか。
「このドアノブって外国に直接行って探していらっしゃった
んですか?」
 ガラスでできたドアノブを手にして僕のした間抜けな質問
(そんなの当り前!)に答えていただいたのは石川博子さん。
ファーマーズ・テーブルのオーナーです。
 ニコニコと楽しそうに対応していただいた石川さんに、名
刺を渡して
「ムック本を企画しているので、よろしかったら、ぜひ取材
させていただけませんか?」と僕。
 この秋に出版を企画している「一町一家 運動の本」という
ムック本では、素敵な活動をしている方も紹介したかったので
突然ではありますがお願いしたのでした。
 生活雑貨を売るショップになった2階の店内には、作家物
の器などの他に、ランプシェードやドアノブ、釘、アルミの
ネームプレートといったインテリアグッズも少なくありませ
ん。こんな温かなセンスと建築家住宅をコラボさせるのも面
白いかも!と僕は直感したのです。
 取材のお願いをしたついでに、もし僕が紹介する建主さん
が希望したらインテリアコーディネートを依頼できるかと尋
ねたら、
「楽しそうですね。いいですよ」
 と快諾していただきました。
 写真は主婦と生活社刊の「ファーマーズテーブルの本」で
す。興味がある方は本を購入するのもお店に行くのもオスス
メです。それらを見て、こんな温かなセンスのある方に内装
をコーディネートしてもらいたいと思われたら、僕にご連絡
を! 目利きが選んだとっておきのコーディネートプランを
提案していただけることでしょう。
 ちょっとした途中下車なのに、不思議な出会いがあるもの
です。千代田線に感謝!!
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by cafejien | 2006-02-01 16:23