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2005年 12月 05日 ( 1 )


2005年 12月 05日

【吉村順三】

…本当の意味で「先生」と呼ぶべき建築家。吉村派と言えば、
居住性を重んじる建築家を指す。
<例のコラム> 
 東京藝術大学の大学美術館で開催されている「吉村順三建築
展」に行ってきました。住宅から宮殿まで幅広い建築物の設計
をされた吉村先生の設計思想を感じることができ、あらためて
建築デザインの魅力を発見した思いです。
 中でも僕が心惹かれるのは「軽井沢の別荘」や「俵屋」、
「ポカンティコヒルの家」であり、僕自身のデザイン志向は、
ベーシックな直線的ラインを大切にすることで、外部を取り込
むことのできる情緒的な空間づくりが好きなのだと一人納得す
るのでした。
「建築家として、もっとも、うれしいときは、建築ができ、そ
こへ人が入って、そこでいい生活がおこなわれているのを見る
ことである。日暮れどき、一軒の家の前を通ったとき、家の中
に明るい灯がついて、一家の楽しそうな生活が感じられるとし
たら、それが建築家にとっては、もっともうれしいときなので
はあるまいか」という吉村先生の言葉に、僕らがめざしている
「幸福になる家づくり」は正しい方向を向いていると確信。来
年はもっともっと、その方向を力強く打ち出していこうと思い
ました。
 吉村障子と呼ばれるディテールもシンプルでよかったです。
框と組子の見附をそれぞれ18ミリで統一し、見込を30ミリに
した障子は耐震性をも兼ね備えているという解説は、大阪の建
築家アルキメラの山田さんを思い出しました。確か山田さんも
組格子を間仕切り的に使っていたように思います。
 イサム・ノグチも同様、和的な障子だけれど、デザイン次第
ではインターナショナルな感性もただよいます。
 「吉村順三建築展」は12月25日まで開催されています。東
京メトロ千代田線根津駅から会場までは銀杏の葉が黄色い蝶の
ように舞い散る道を歩いて徒歩10分ほど。
 どうしても建築展へ行けないという方はカフェ・コワンにお
越しください。会場にて購入した「建築家吉村順三の作品とそ
の世界」と題された作品集をカフェに置いていますので、ゆっ
くりとご覧いただけます。
 写真は会場の看板ですが、中に「軽井沢の別荘」が原寸で描
かれています。会場に置いてある図面にも原寸で描かれたもの
が多くありました。ディテールを正確に施工者に伝えたいとい
う建築家の姿勢が垣間見えます。
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by cafejien | 2005-12-05 16:05