2007年 02月 22日

【51番のバスはなぜ来ないのか】

‥待っていると、それはなかなか来ない。
<例のコラム>
 今日はブルースカイミーティング開催のための第二回目の打ち合
わせが行われました。まずは全体のプログラムをいかにするかの説
明を僕が行い、次は、そのプログラムを実際に行うための会場のレイ
アウトに関して建築家の清原さんから説明がありました。
「会場全体でプログラムを機能させたいという主旨を生かすために建
築家ごとにブースを設けるという発想はやめて、ブルースカイのカー
ドをシャッフルするように会場全体に散りばめるようなレイアウトにしま
した」と清原さん。若手建築家のなかでも次代のモダン住宅を提案す
る建築家だけあって、さすがにアイデアが斬新です。
 しかしながら、と様々な意見が相次ぎ、来場者にもわかり易く、しか
も会場全体でブルースカイ手法を実現しようということで、建築家は連
続する3つのテーブルを使って自己のテイストとテーマ性を表現しよう
ということになりました。会場入り口には特設ブースを設け、その中で、
現状の住まいに対する思いと未来への希望をカードから選び、次のス
テップとして建築家コーナーで深層心理的にもめざす方向性が一致す
る建築家との出会いが実現できるようにしよう、ということになりました。
 会場運営の具体的なプログラムはいずれご案内しますので、しばし
お待ちください。
 皆さんの協力があって、ブルースカイミーティングの開催準備はすこ
ぶる順調です。
 このように事が順調に進んでいるときこそ、僕は、そうではない場面を
思い起こしてしまいます。つまり、滞っているという状態について想像は
翼を広げるのです。
 滞っているとき、それはまさに待たされている状態に似ています。僕は
時々バスを利用するのですが、僕を自宅へと運んでくれる51番のバス
がなかなかやってこないということがあって、この滞っている状態はその
ときに舐める歯がゆい感覚と似ているのです。
 51番のバスはなぜ来ないのか?
 僕はバス停に立っていくつもの妄想にふけります。
 もしかしたら、ここにバス停があることを51番のバスは忘れてしまった
のか、バス停を間違えたのか、その路線はとうの昔に廃止されたのか、
バスは事故に遭ったのか、今通過したばかりのその直後なのか、僕が
51番のナンバーを見落としたのか、はたまた今このバス停に待ってい
る人はみなエキストラで僕だけが何らかの芝居の一こまに引きずり込ま
れているのか、そんなことまで妄想してしまうのです。
 しかし、実のところ僕は知っています、51番のバスが来ないわけを。
 それは、そのバスを待っているから来ないのです。「まだ来ない、いつ
来るのだろう」ということだけを考えているから来ないのです。
 待つ時間は、いろんな選択肢が他にあることを知る絶好のチャンスで
もあります。その気になれば、タクシーを拾うことも、目的地まで歩くこと
もできます。
 ブルースカイミーティングの打ち合わせが終わり、建築家たちが去って
いった後に、僕はこんなことを考えていました。
 今のところ、ブルースカイミーティングへ向けて51番のバスは順調に走
っています。それは、誰を待たせることもなく、目的地に向けて気持ちよく
走っていきます。
 待たされるくらいなら、タクシーに乗ろうとすばやく決断するのも人生で
す。目的地まで歩いていこうと、じっくりとしたスタートを切るのも人生です。
 すくなくとも僕は今、51番のバスに乗って、ブルースカイミーティングの
目的地に向かっています。
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by cafejien | 2007-02-22 00:57


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