カフェ辞苑

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2005年 12月 19日

【バーチャル】

…現実感のない都会の空気。劇場化した社会にただよう軽い空気
感。
<例のコラム>
 師走というのに大事件! いつものように大手町からコワンに
向かって歩いているとビルの谷間に人だかりができていました。
報道陣もつめかけ、何人ものレポーターがカメラの前でマイク調
整をしています。3台ほど停車したパトカーの前には野次馬が集
まり、それを制するように何人もの警官が険しい表情で仁王立ち
しています。何の事件だろう? 救急車も来てるし、誰かが大き
な声で何かの指示を出しているし・・・・・。
 しばらくその騒然とした様子を見守っていた僕は、やがて、あ
ー、なるほど! と気づいたのでした。よーく見るとカメラテス
トを繰り返す報道陣らしき人々のはずれには、ビルの軒下に座り
込んだなんとも楽しそうな面々がいるではありませんか。その面
々の前にはクレーンが置いてあります。あれは撮影で使用するク
レーンだなー。群衆の姿をクレーンの上から撮影するのか? な
んとも大掛かりな撮影じゃないか、まるで映画のワンシーンでも
撮るかのような・・・。そ、そうか!あれは映画かテレビドラマ
の撮影なんだ!
 指示を出す大きな声は、助監督らしき人が現場の役者たちに動
きの指示を出している声なのでした。
 東京では、このように映画やテレビドラマの撮影現場によく出
くわします。僕が遭遇しただけでも、恵比寿では江角マキコが、
銀座では菅野美穂が出ていたテレビドラマの撮影をしていました。
さて、この“大事件”にはいったいどんな役者が出演しているの
でしょう。
 それにしても、警官やマスコミ関係者、野次馬たちはなんとも
自然な雰囲気でビルの谷間に結集しているではありませんか。傍
目には、本物の事件なのか、想像上の事件なのか区別のつけよう
もありません。東京にはそんなバーチャルな空気感がいつもただ
よっています。
 もしかしたら新橋駅前でワイドショーの取材に応えるオジさん
たちも本当はエキストラの面々で、B級映画のワンシーンを、そ
れと知らず僕らは観せられているのかもしれません。
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by cafejien | 2005-12-19 22:35


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