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2006年 04月 05日

【音のないテレビ】

…あるひとつの創造する方法。
<例のコラム>
 ケーブルテレビで「24」のシーズン3がはじまったので、
夜中にこっそり観ています。今回は細菌テロとの戦いという
ことで、地下鉄サリン事件が起こった国の住人としては他人
事ではありません。
 「24」は真剣に視聴するドラマですが、僕は時々、テレビ
の音量を下げて観ているときがあります。指摘魔の次女など
はそんな父親が許せないらしく「テレビ観るんだったらちゃ
んと音出しーよ」と博多弁でクレームを付けてきます。そん
なときは「おお、そうやった」などとボケたふりをしてリモ
コンでボリュームアップするのですが、真意はそこにありま
せん。
 夜中のケーブルテレビだけでなく、ゴールデンタイムでも、
僕は「音のないテレビ」を観ていることがあるのです。
 音を消して僕が観ているもの。それは、そのドラマごとの
先の展開であり、劇作家の唐十朗が言うところの「誤読の世
界」です。つまり、目の前のテレビの中で紹介されている正
式ストーリーをベースにして、全く異なるストーリーを創造
しながら観ようと試みているのです。
 たまたまテレビをつけたらちょうどドラマのラストシーン
だったりすると、僕は儲かったような気分になります。結構
見知っているラストのことも多いのですが、初見のラストだ
と、そこからいろんな物語を遡って創造できるのです。
 僕にとってテレビは、都合のよい素材提供装置です。その
散文的なインスピレーションから、次のアイデアがわいてき
ます。
 今日は、珪藻土を使った焼物の焼き見本が出来上がってき
ました。ここでは、珪藻土という素材を使ってなにができる
のか創造していきます。
 届けていただいた有田焼の商社の方と雑談をしながら、僕
は「音のないテレビ」を観ているときの顔付きになってぼん
やりと創造をはじめていました。そんなときって、僕はあま
り人の話を聞いていません。聞いているふりをしてうなずき
ながら、別の世界をイマジネーションしているのです。おし
ゃべりしている相手の声を見えないリモコンで勝手にボリュ
ームダウンして。
 僕の頭のなかの「音のないテレビ」に映せば、この珪藻土
の焼物がどんな商品になるのか? 晴れてうまくオンエアで
きる日が来たら、ご紹介したいと思います。
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by cafejien | 2006-04-05 17:55


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